私はクズだ。最低だ。
私はモンスターだ。お姫様にはなれない。


それでも、私は欲しいはずだ。
何度、彼を、入家 皐月を裏切っても
私の欲しいモノを、手に入れる。
そのつもりだ。


入家 さくらと入家 皐月は 私の敵だ。
私と入家姉弟は真逆。
けして、相入れることはない。
私は、入家姉弟を嫌わなければならない。
私は、入家 皐月を嫌わなければならない。



だって、それが……、
だって、それが……ハル君に対する愛情だから。


それなのに……、
それなのにどうして……

今、入家君を思い出す?
私はハル君が好きなに。
どうして、私は戸惑う?
私はハル君が好きなに。
最低な女になると決めたのに。