「つーわけだから、もうこれ以上、俺らに関わるな。あー、ついでにあの変人、楓にもな」
西原軍は、皐月のそれを聞いて歯噛みしている。
「もしも今後、お前らがコイツに……夏菜に手ぇ出す事があるなら……どうなるか、覚悟はできてんだろうなぁ?」
そう言った皐月の顔は、恐ろしいほどに……笑顔だった。
言葉と顔が合っていない。
だからこそ、恐怖が倍増する。
西原軍は、逃げていった。
西原軍が居なくなって、皐月がギロリと私に睨んできた。
「えっ、何!? 私、なんかしたっ!?」
私が、そう言うと「なんかしたっ!? じゃねーよ」と眉間にシワを寄せた。
「なんかあったら言えっつっただろうが! なのに、何だこのザマは! あぁ!?」
「わーわーっ!! ごめんごめんーっ!!」
「ごめんごめんーっじゃねーんだよ! なんでお前はいっつも言わねーで、一人で貯めこもうとするんだよ!」
その言葉で、ギャーギャーと言っていた私は大人しくなった。
「……? どうした?」
「ごめん」


