「あんたさー、大概にしてくんない? 何度も言ってるよねー?」


連れてこられた場所は、体育館裏。


んー、チョイスが古いね。

流石だわ、うん。


「ねぇ、あんた、話し聞いてる?」

「え? あぁ、まあ」


楽しくおしゃべり?

んなわけ、ないよねー。


毎日毎日、おんなじことを言われ続けていて、もう聞き飽きた。


「皐月様に関わるなって、昨日も言ったでしょっ!? 本当に話、聞いてるわけっ!?」

「あぁ、うん。聞いてるけど」


早く二人のとこに行きたいんだよねー。

お腹空いたし。


っていうか、最近思うんだけど、こいつらに取られてる時間、勿体無いよね?

普通にさ、時間の無駄だよね?


これ、帰ってもいいんじゃ……


私がそう考えた時、私の、このどうでもいいような反応にムカついたのか、私の持っていたお弁当を、そいつが取り上げた。