そう言うと、優太はゆっくりと私に顔を近づけた。

ふわりと、優しくて少し甘い優太の心地いい匂いが私の鼻先をくすぐる。

その瞬間、私の唇に優しい感触が‥‥‥。

優太からキスを落とされたのだと気付くのに、そう時間はかからなかった。


「抵抗‥‥しないの?」


優太の言葉に、私はコクリと頷いた。


「優太‥‥だからだよ。
他の人じゃない、優太だから‥‥‥」


私がそう言うと、優太はふわりと笑う。


そして今度は、お互いが近づく。


‥‥‥私達は、長い長いキスをした。


優太は、角度を変えながら、私はそれに応えるように‥‥‥。


その時間は、長くもあり、とても早いものでもあったのだった‥‥‥。