私がジト目でそう言うと、優太は笑う。


「そんなことないよ〜」


いや、あるある。


心の中で大きく否定をする。


「なんでこんな、隠れて薬飲んでたの?」


私がそう聞くと、優太はだって‥‥と、


「心配性の奴とかいるでしょ? だからだよ」


‥‥‥なるほど。


「無駄に心配させたくないのか」


私がそう言うと、まぁねと笑った。


「ま、もう飲み終わったし、帰るとこだったんだ」

「え、あ、そうなの?」


私がそう言うと、うん。と首を縦に振る。


「由希が来たから帰れなくなったんだけどね」

「わ、私のせい!?」


すると再びコクリと縦に振る。

私がムッとすると、優太はふわりと笑った。


「じゃあ、帰ろっか」

「うん」


私達二人は、ゆっくりと歩き出したのだった‥‥‥。