「な‥‥何を言って‥‥‥!!」


私が優太に慌ててそう言う。

その瞬間、
キーンコーンカーンコーン‥‥‥
と、昼休み終了のチャイムが‥‥‥。


「え、えと‥‥。じゃあ俺、帰るわ!」


そう言って純平くんは、お弁当箱を片付けると慌てて教室を出て行ったのだった。


優太も自分の席へと戻り、お弁当箱を片付けていた。


‥‥‥なんでだろう‥‥。


私は優太に触れられたところを自分の手で押さえる。


‥‥‥すごく‥‥熱い‥‥‥‥。


さっきまで触れられていたところには、まだ優太の感覚が残っているようで‥‥‥。

ほんのりと温かかった優太の手‥‥‥。

自分の心臓が、いつもより大きく脈打っている。


‥‥‥きっと、慣れてないせいだよね‥‥。


そう自分に言い聞かせるようして、午後の授業を受けたのだった‥‥‥。