「……なんだって? それは、……本当か?」 読んでいた本を机に置いて、優美にそう問いかけると、優美は大きく頷いた。 初めは信じられなかったが、優美の潤む瞳を見て、本当なのだという実感が、じわじわと湧いてくる。 「優美、……ありがとう」 そう言って、私は優美を抱きしめた。 すると、抱きしめ返してきた優美は、涙を流しながら、 「私の方こそありがとう、聖。私に、この子を授けてくれて……」 そう言って私の腕の中で微笑んだ優美の顔は、今までで一番綺麗な顔だった。