明日へのヒカリ



『可哀想よねぇ。美涼ちゃんも聖矢くんも、まだまだ小さいのに……』

『確か、お父さんはお医者様でしょう?きっと、辛かったでしょうねぇ……。自分の愛した人が、自分の子どもを産んで死んじゃったなんて……』


♢♦♢


「誰がそんな事を……」


聖さんがそう言った。

私は、信じられないと思うと同時に、その言葉を発した大人達に怒りを覚えた。


大人の大好きな、他人の不幸話。


当時の優太は、その一つ一つの言葉に酷く傷つけられたんだ。


「許せない……」


私がそう呟いた。

この話は、聖さんも聞いたことが無かったようで驚いている。


「だからあの時、あんなことを……」


そう言って、聖さんは辛そうな顔をした。