「だって、母さんが死んだのは俺を産んだせいだ。だから……、だから俺が母さんを……っ!」
優太がそう言葉を紡いだ時、聖さんは大きく手を振りかざした。
そして……
――パンッ!
「……え……?」
優太は打たれた頬に手を持っていく。
何が起こったのか理解できずにフリーズしている。
「いい加減にしなさい!」
聖さんにそう言われた優太は、ゆっくりと顔を聖さんに向ける。
「優美が死んだのは……、お前の母さんが死んだのは……、お前のせいじゃない。優太のせいじゃないんだ」
聖さんは、ゆっくりと諭すように、優太に話しかける。
「でも俺、覚えてるんだ。姉ちゃんが俺のことを迎えに来る前、誰かの親が話してるのを……」
♢♦♢
『……あの子のせいで、優美さんが亡くなったんでしょう?』
そんな声に、みんなと遊んでいたぼくは、そちらへと顔を向けた。


