私の言葉に、聖さんは頷いた。
「優太が誕生日を祝わないでくれと言ったあと、美涼や聖矢も同じことを言い出したんだ。優太がああ言うなら、自分たちも祝わなくていい、と……」
「え?」
私は驚いた。
でも、美涼姉ちゃんや聖矢兄ちゃんなら、言いかねない言葉だとも思った。
「君には分かるか」
そう言ったしたり聖さんは、苦しそうな、渋い顔をする。
「誕生日は、一年に一度の大切な日だ。そんな大切な日を……」
そこで一度、聖さんは間を作った。
そして――……
「我が子の誕生日を祝ってやれない親の気持ちが、君には分かるか?」
聖さんがそう言った時、ドアの方からガタッという音が聞こえた。
パッと顔を向けてみると……
「……え、……優太……?」


