朝のうちは、誕生日だという事もあり、いつも以上に機嫌が良かった。
恐らく、幼稚園で何かあったのだろうと、頭の中で考える。
3歳くらいになると、気難しい時期でもある。
むしろ、それが普通だろう。
そんな事を思いながら、私は、リビングにいるという優太の様子を見に行った。
リビングでは、優太を笑わせようと、必死になっている聖矢が、撃沈していた。
そんな聖矢を美涼が慰めているのを背に、私は、買ってきたおもちゃを持って、優太に話しかけた。
「ほら優太。優太がほしがってたおもちゃだぞ」
そう言いながら、優太の前におもちゃを差し出すと、優太は思い切り、私の手を払った。
パチンッという音と共に、私の手にヒリヒリとした感覚。
そして、持っていたおもちゃが、カランカランと、乾いた音をたてながら転がった。


