私がそんなことを考えていると、元気な赤ちゃんの声が聞こえてきた。
「産まれた……」
隣りに座っていたおばあちゃんが、立ち上がる。
ちょうど中から、父さんが出てきた。
「入りなさい」
私達にそう言うと、父さんはまた、中へと引っ込んでいく。
部屋の中では、母さんが赤ちゃんを抱っこしていた。
嬉しそうに抱いている母さんを見ているだけで、涙で歪みそうになる。
だけど、ここで泣いては負けだと思い、私は母さんに笑みを向けた。
「母さん、おめでとう!」
そう言うと、母さんは嬉しそうに笑いながら、「ありがとう」と言った。
「美涼も聖矢も、またお兄ちゃんやお姉ちゃんになったわねー。男の子よ」
そう言った母さんは、とても嬉しそうだった。
しかし……
どんどんと顔色が悪くなって、次第に息が上がるようにまでなってきた。
「母さん……」
私が母さんの手を握ると、母さんはニッコリと笑う。


