聖矢は、母さんのところで大号泣していて、そんな聖矢の頭を、母さんは優しく撫でていた。 「優美、あなた……」 「私、諦めたくないの」 おばあちゃんの言葉を遮って、母さんは力強くそう言った。 「自然分娩にすれば、死んでしまう確率が高くなるだけ。ただ、それだけなの」 「それだけって……」 「私は……っ」 母さんは、少し間を作って言い切った。 「自分の力で……、この子を産みたいの」 その時、扉が開いた。 さっき出て行った父さんだった。