病院では、ベッドの上で横になっている母さん。
そして、その脇には、救急車を呼んだおばあちゃんが椅子に、そして、父さんがその隣に立っていた。
聖矢が、おばあちゃんのもとへ走っていき、大泣きし始めた。
そんな聖矢の姿を見て、不安になった私は、父さんの白衣をチョンチョンッと引っ張った。
「母さんは?」
私がそう聞くと、父さんは「眠っているだけだ。心配ない」と、言葉少なにそう言った。
私はそれで安心して、母さんの寝ているベッドへ近づいた。
手を握ると温かくて、私は溜まっていたいきを全て吐き出した。
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