「美涼姉ちゃん達の……お母さんの事を……」
私がそう言うと、美涼姉ちゃんは驚いた顔をした。
「……母さん? どうして?」
美涼姉ちゃんは、首を傾げる。
「……今日は……優太の誕生日だから」
「……誕生日だから?」
私はここまできて美涼姉ちゃんの顔を見続けることが出来ず、俯いた。
「誕生日なのに祝われた事ないって言うから、どうしてもお祝いしてあげたくて……。ケーキは渡せたんだけど、優太は……」
そこまで言って顔を上げると、美涼姉ちゃんも察してくれたみたいで、「あぁ……」と納得したように頷いた。
「それで詳しい話を私に、ね。そうね、本人には聞きづらいことよね」


