「痛いんですけど……」 私がそう言うと、母さんは元気よく笑って「さっさと準備しなさいよ〜」と言って、私の部屋から出て行った。 「よしっ」 私は勢い良くベッドから降りると、しっかりと準備を始めた。 ……数分後。 服も着替え終わり、軽く髪もまとめた。 そして、昨日仕上げたものを、入れ忘れがないか入念にチェックしてバッグの中へと入れる。 「完璧」