「あー、なるほど。そうか。“アレ”を仕上げるために帰りたいのね」 美咲も納得したように頷いた。 「よし、それじゃあ、二人とも帰ろうか!」 母さんの言葉に、私と美咲は元気よく頷いたのだった。 ……家に帰ると、さっそく自分の部屋にこもった。 作業は、もうほとんど終わっている。 「もう少し……」 そう呟きながら、私は、最後の仕上げに取り掛かったのだった……。