「由希は、ちょっと風邪をこじらせただけよ」
「すぐにおうち、帰れる?」
私がそう聞くと、ママはうん、と頷いてくれた。
「じゃあ由希、がんばってなおすね!」
そう言うと、ママはニコニコと笑って、優しく頭を撫でてくれた。
「じゃあママ、ちょっと先生とお話してくるから、良い子にしててね」
そう言って、ママは部屋から出て行った。
この部屋には、いくつかのベッドが並んであった。
でも、ベッドの上には誰もいない。
私が、部屋を見渡していると、急に下から声が聞こえてきた。
「……ねぇ?」
「わっ!」
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