私は、ワンテンポ遅れて返事をする。 すると、優太は手を止めて、真剣な顔をした。 「楓花のことで、話がある」 それを聞いた私は、「ちょっと、トイレに……」と、逃げ出そうとした。 すると優太は、私の手を掴んだ。 「あの……、離してもらえるかな……」 「どうして逃げるの」 優太の、少し怒ったような声を聞いて、私は余計に逃げたくなった。 「どうしていつも逃げるんだよ」 「……優太には、関係ない」