今日は、一人で帰っている。


基本的に、私と優太と美咲と純平くんの4人で帰る。

しかし、今日は珍しく、色々予定が被ったので、みんなバラバラで帰ることになっていたのだった。


私は、家に帰りながら悶々と考えていた。


‥‥‥私は、優太が好きだ。 


気付きたくなかったが、認めるしかないだろう。

しかし、優太にはフウカさんという婚約者がいる。

‥‥‥私は、好きになってはいけない人を好きになってしまったのだ。


優太を好きでいちゃダメだ。

‥‥‥忘れなくちゃ。


自分にそう言い聞かせてみる。

しかし、頭では解っていても、それを心が受け入れようとしないのだ。


「‥‥はぁ‥‥‥」