「ゆ、ゆう‥‥た‥‥‥?」


そう。

そこには優太と、先週も一緒にいた女の人‥‥‥。


ただ、この前と少し違うのは、二人の居るところが道ではなく、アクセサリーショップだということ。


足が一歩も進んでくれない。

見たいわけじゃないのに、目が二人を追ってしまう。


‥‥‥どうやら、彼女は男性用の時計を買いたいみたいで、さっきから数個の時計を、優太の腕に付けたり外したり‥‥、を繰り返している。


彼女が何かを言う。

すると優太も、それに笑顔で受け答えしている。


彼女は買う物が決まったらしく、ニコニコしながらそれをレジに持って行ったようだった。