「やっぱ、好きって自覚したんだ……やっと」





体育会系ショートカットを風になびかせ、マナやんがため息をつく。





「そうだよねぇ。だって、私から見てもカッコイイもん。あんな幼馴染み、

好きにならない方がおかしかったよぉ〜」





はるるがふわふわマッシュルームヘアを揺らし、にこっと笑って両手で頬杖。





「なに、二人とも分かってたの……?!」





そんな友達に詰め寄るあたし。





ガタタッと音を立て、椅子からガバッと立ち上がる。


すると、お店中の視線が、1点にあたしへと向けられた。