「俺のこと……男だって理解してる?」 真っ直ぐな瞳で静かに言う、無表情の顔。 無駄に整ってるその顔は、ずっと気にしていなかった分、 かっこいいっていう余計なことに気づいてしまった感が半端ない。 ただの幼馴染み。 ────あたしは楽で安心できるその関係から、 抜け出そうとしなかったのかもしれないね。 もちろん答えは一つ。 「……そんなの、当たり前じゃん」