僕は今までのことを話すと目線を下げ僕の膝の上で寝ている悠之介の顔を見た。

「気持ち悪いよね…。
ごめんね。アイ。」

「そんな…気持ち悪くない。
旬は好きになった人がただ男の人だったっていうだけでしょ?
旬は悠之介を好きにならなきゃよかったって思う?」

今までは皆僕のことを気持ち悪がったのにアイは違うんだね。
さすが、悠之介が好きになっただけの女の子だよ…。
僕、こんな子に敵うわけないじゃん。

「いつも思うんだ。もし、僕が好きになった人が違かったら少しは変わってたのかな…って。
僕が女の子だったら少しは変わってたのかな…悠之介と偽りの友達を続けてる自分を殺したいんだ。」

「旬。
恋は頭じゃ制御できないんだ。
好きって思ったらそのまま感情が溢れる。
だから、旬は自分を責めないで…。」

アイは涙を流しながら僕の顔を見る。
恋は頭じゃ制御できない。

そうかもしれない。