私が誰なのか、ここは何処なのか、
目の前の人は誰なのか…


わからない。

怖い…怖いよ…。

「ゔ…は…っ…」


私の口からは妙な声が出た。

話してはダメなのに…でも、この人の前では話でも大丈夫なような気がした。

だから。

"貴方はダレ?"そう聞きたかったんだ。

だけど、言葉が…出ない…。