「愛華!!!」

目を再び開けると私はある部屋に居た。

目の前には驚いた顔をした男の人が誰かの名前を呼んでいた。

愛華って誰だろう…。

ここは何処なのだろう…。


誰なのか分からない。

私はついこの前お父さんとお母さんが亡くなった。
それから、ずっと独り…。

私は喋ってはいけないんだ…。

私の声は汚いから...


「分からないのか?」


私は頷いた。