微かに聞こえる声に私は目を開けた。

変わらず真っ暗な世界。

この声は誰の声なのかな…。


「貴方は…誰なの?」

その質問に答えてくれるわけもなく。

私は上を見上げる。


一筋の光が差し込んできた。

眩しい。

でも、その向こうへ行きたい。


私は手を伸ばした。


「…い…か…!あい…か!!」

私の手を掴む誰かの手に私は安心感を覚えた。

貴方の元へ行きたい…っ!!


まばゆい光に私は目をつむった。