「この作品を前演じてた者です。
なのでセリフは全部覚えています。」
「まさか…愛ちゃんかい?」
「はい。」
みんなに愛華だってバレちゃったなぁ…。
後ろの方の席を見ると蓮司と謙太、そして凛夜は優しく微笑んでくれた。
「愛ちゃん、また芸能界に戻ってこないか?
これに出演してほしい。」
前にいた世界。お母さんが生きていた世界。
戻りたい。
「よろしくお願いします…!」
そう微笑みながら言った。
お母さんと私の作品に出れる。
こんなに嬉しいことはない。
でも、それが気に入らなかったのか真由は泣きながら千景の元へ駆け寄った。

