お願い…信じて…。

真由ちゃんが、分からないようにニヤリと笑った。

「信じられるかよ!」

千景がそう言い、私のお腹を蹴った。


「っ!!ゲホッゲホッ!!」

咳き込んでいる私の前髪を掴んで顔を上げさせた。

「俺さ、真由の彼氏なんだよね。
てめぇなんかより大事な彼女の方が信じられるんだよっ!」

千景はいまだに咳き込み目を瞑る私の頬を殴った。