「俺は姫王を抜ける。」

郁人は斗愛に一言言い放った。

「…っ!」

斗愛は悲しい気な顔をしている。
斗愛にとって、私だけが利用するものだったのだろうか…。

「俺にとって姫王はすごい大切な場所だった。
なんでも言い合えて信じられてた…。

もうお前の事を信じられないんだ…。」

郁人……。
大切な場所だからバラバラになってほしくなかった…。
でも、私はもう何もかも嫌になってきたよ。

ねぇ。斗愛…。