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To.はなびちゃん

件名:ランチ

明日、一緒にランチしない?


心より
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自分の家に帰って、お風呂上がりの濡れた髪をタオルで拭いていた時だった。



ケータイの着信音が鳴って、慌てて机の下にあるケータイを取り上げると、心ちゃんからのメールだった。



ランチ…?



優とのことを、ランチする時に話したいのだろうと察して、返信ボタンを押す。




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To.こころちゃん

件名:もちろん!


いいよ〜

どこにする?

華美より
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ショッピングモールの中にできた、ホットケーキ屋さんにしようよ!

割引券持ってるんだ〜

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りょーかいっ


じゃあ、12時くらいに行くね!


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うん!


ばいばい^_^


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ぼすっ



スマホをベッドに投げ捨てて、自分もベッドに倒れこむ。



…心ちゃんと優に、一体何があったんだろう。



私にはなにもわからない。




わからないし、今だに頭の中で整理がついてないよ。



なんで、心ちゃんは優と別れるなんて言ったの?


なんで優は私に「彼女になるか?」なんて言ってきたの?


なんで?


…わかんない。



全然。何にもわかんないよ。


頭の中がごちゃごちゃで、目がチカチカしそう。


明日…きっと明日、心ちゃんが全部話してくれる。



話してくれるよね?


うん、きっと。


「優…」


彼の落ち込んだ姿を思い出して、ぽつりと名前を呟いた直後、私は眠りについていた。