「ねっ、あの子が明那凛華の妹⁈」




休み時間。




廊下を歩いていると、後ろの方から声が聞こえてきた。




私はそっと耳を澄ます。




「なんか、フツーだよね。ザ・平凡って感じ。全然似てないし」




ぐっ…。




「名前なんて言うんだっけ」



その言葉に無意識に身構えてしまう。



「華美だよ」



「はなび?」



「うん。美しいに華やかの華で」



このあとのコメントは、すでに察しがついている。


「美しい華かぁ〜。なんか、似合わないよね笑」



ざくっ…。


ごもっともでございます…。


分かってても、言われるのは結構キツイな。