「はっ!好都合じゃねぇか! 蒼竜を殺るチャンスだ! いけっ!!!」 一気に舞蝶が飛びかかってくる。 蒼竜は瞳を閉じる。 そして、また息を吸った。 そして瞳を開いた瞬間、紅の瞳が怪しく光る。 「蒼龍の…覚醒か」 闇竜がボソリと話す。 ガムテープを剥がしてもらったリュタが聞き返す。 「蒼龍…ですカ?」 「あぁ。 見てれば分かる」 時間が止まったかと思うと、目も止まらぬ速さで舞蝶の急所を蹴り飛ばしていく。 ドサドサドサッ あっという間に舞蝶の山が出来た。