セカンドパートナー


 並河君は高校の頃の思い出を語った。

 仲良くなってからの私達は、二ヶ月に一、二度、学校帰りに大型の画材店へ行くようになった。並河君の買い物に付き合うためだ。

 買い物が終わると、並河君は必ず私の買い物にも付き合ってくれた。私が行きたい所はたいてい男子が入りにくい所だったりする。十代の女の子向けの雑貨や服の店だというのに嫌がることなく、並河君は一緒に楽しんで商品を選んでくれた。

 そういう時たまに、商品の悪口を言う子供や女子高生を見かけた。

「何これブッサイクな豚! こんなダサいの誰も買わないよね〜」

 よくある光景で、さして珍しいことではない。感性は人それぞれ。誰かが可愛く思う雑貨も、別の人が見たら不細工に見える。

 分かっているけど、そういうことを言っている人を見かけるとひどく悲しい気分になった。

「ああいうの見るとなんか悲しくなるよ」
「だな……」

 そういう時、並河君も毎回同じことを感じたと言った。

「雑貨の製作者でも売り手でもないのに、いまだにそういう客には苦手意識があるよ。あの時、詩織もそうなんだって思ったら嬉しくて、好きな気持ちがまた膨らんだ」
「そういう感覚が同じって嬉しいよね」
「死ぬまで仲良くやっていけるな、俺達」
「うん!」

 そういう感覚は、歳を重ねてもきっと変わらない。永遠に。