「頭の中で、何度も詩織を抱いてたよ」
ぎこちなさを打ち破る並河君の言葉に、胸が激しく高鳴った。
「……いつから?」
「高校の時から。大人になっても。今もそう」
「……そんな風に見えない」
「隠すの得意だから」
並河君は挑むように私を見つめた。
「キャンバスの中で抱かせて。詩織」
「……並河君は、それでいいの?」
並河君の本音が知りたい。
見つめられているだけなのに、彼の視線が肌を撫でるたび、瞳も秘部も潤んでしまう。恥ずかしくて仕方ないけど、心も体も、まぎれもなく並河君を求めていた。
「セカンドパートナーは体の関係になれないんだよ。並河君、一人でそんなの我慢できる?」
「するよ。我慢とも思わない」
「……並河君のこと疑うわけじゃないけど、そういう暮らしって男の人にはつらいんじゃない?」
「詩織を抱く手段は、直接触れること以外にもあるから」
「どういうこと……?」
並河君はキャンバスと私を交互に見た。猛々しい視線。
絵を描く姿は高校時代に何度も見たけど、現在の彼はより魅惑的な雰囲気をまとう表現者になっていた。話しながらも器用に手を動かし続けるところに、プロの威厳を感じる。
そんな彼を心底かっこいいと思った。
「詩織の肌って、どこも柔らかいな」
「……触ってないのに分かるの?」
「見たら分かるよ。女性らしく甘い重みを秘めた胸はさざなみのように揺れて、吸い付くような肌の弾力が手のひらに伝わる」
並河君の視線は、私の体の曲線部分を向いた。熱を帯びた秘部から水滴が溢れ、太ももに伝う。


