未来に、彼がいる。幸せになれると確信した。フローライトは、決して揺るがない心の支えとなる。
並河君は私の首にフローライトのネックレスをつけてくれた。緑がかった白色の原石。
あらかじめ同じ物を用意していたのだろう。並河君はすでに同じネックレスをつけていた。紫に近い青色をした、白い原石。
よく見たら、交換してもらった校章と同じ色をしている。美術科の並河君は緑色の校章をくれ、普通科の私は青色の校章を並河君にあげた。
「もしかして、石の色、校章と合わせてくれた?」
「うん。気付いてもらえて嬉しいけど、それはそれでけっこう照れるな。美大にいた頃から仲良くしてる友達がそういう加工するの得意で。頼んで、彼の工房で作ってもらったんだ」
並河君の美大の友達。どんな人なんだろう。
「さすが並河君。高校時代から人付き合いが上手だったよね。会う人全ての心をつかむ人だった」
「ありがとな。努力してそれなりには、な。昔はそうでもなかったよ。コンクールで入賞したことでやっかみも受けたし、身に覚えのないことで中傷されたりもしたし。周りの同い年とは話合わなかったから仕方ないんだろうけど。中学の時までは特にそう。深入りせず、合う部分だけ合わせてた感じ」
「……そうだったんだ。知らなかったよ」
「プライドかも。詩織に弱いとこ見せたくなかった。強い男でいたかった。でも、今は不思議と弱さも見せられる。詩織とは本当に共通点が多かったし、そうして肌を見せてくれたから」


