セカンドパートナー


 勢いづいた気持ちとは逆に体は震え、顔も熱くなる。

 ここまで来たのなら、もう、なるようになれ!

 下着姿になる頃、並河君は絵の具の用意をし本格的に描く態勢を整えた。暖房をつけ、部屋のライトを調整している。

 彼の目が、冷静に、熱心に、私を捉えようとする。

「綺麗に描いてね」

 つぶやくように言い、私はゆっくり下着を外した。夕焼けよりも淡い橙色に染められた薄暗い部屋の中、普段は衣服に隠れている肌があらわになる。

 明る過ぎないおかげで、これまでにないほど私は大胆になれた。胸元を両手で隠し、並河君に尋ねた。

「ポーズとか、どうすればいい?」
「……うん」
「……?」

 さっきまで冷静に描く準備をしていたとは思えない。並河君は真っ赤な顔でうつむき、片手で口を押さえていた。

「芸術家のクセに、ほんとダメだな……。詩織の裸、今まで見たどんな絵画より美しくて、艶かしくて、ドキドキする」
「……!!」

 彼につられて、私も赤くなる。