セカンドパートナー


「……今日はありがとうございました。並河さんも、あまちゃんのそばにいてくださり本当にありがとうございました。行こう、あまちゃん」
「……うん。並河君、追いかけてきてくれてありがとう。今日はごちそうさまでした」

 取り乱した秋月さんには聞こえていないだろうけど、一応彼女にも別れの挨拶をして、優人の車に乗った。

 並河君は秋月さんと別れた。


 家に帰ってきた。優人とリビングのソファーに座る。

 いつも生活している部屋なのに、知らない人の家に訪ねてきたような気分になった。

「あまちゃん達が出て行った後、秋月さんに言われたんだ。『詩織さんつらそうだし別れてあげた方がいいんじゃない?』って」

 あの人、優人にそんなことを言ったんだ……。鍋自体が罠だったんだと、改めて知る。

 それでも優人は、別れることは考えなかったと言った。

「俺にはあまちゃんが必要だよ。ここまで仕事がんばってこれたのも、あまちゃんと家族になれたから。嫌な部分もあるけど、今でもあまちゃんの全部が好きって気持ちは変わらない。あんなに傷つけてたなんて気付かなかった。本当にごめんね……」

 そう返ってくると思った。

 言葉の上では謝っているけど、その意味すら、優人は理解していないと思う。こういう時、とりあえず謝ってくるのが優人だ。