セカンドパートナー


 まだシラフなのに、なぜか頭がボーッとする。気のせいか体も熱い。

 ちゃんと立っているつもりなのに、二階に向かう途中に足を滑らせ、階段から落ちそうになった。

「危ない……!」

 すぐ後ろをついてきていた並河君に支えられ、ケガはしなかった。後ろから背中を抱きしめられるように支えられ、顔がますます熱くなる。

 こんなに近くに、並河君がいる。触れたところがあたたかい。

 意識しないようにしていた感情が一気に溢れ出る。

 並河君に触れられるのは全然嫌じゃない。むしろ……。

 私を支える並河君の手に力がこもった気がした。彼の手はすぐに離れていった。

「あまちゃん、どうしたの?」
「うん、今行くー」

 先に二階にのぼった優人が、階段を見下ろしている。旦那の存在を気にして、私達は互いに距離を取った。今のを秋月さんに見られなくてよかった。

 離れた後も、まだそこに並河君の体温が残っているみたいだった。触れられた部分が熱を持つ。

 別れたことも忘れ、こんなささいなことに喜んでしまう。やっぱり並河君のことが大好きだーー。


 長方形の短足テーブルを挟み、片側に並河君と秋月さん、もう片側に優人と私が座る。私達夫婦は並河君達と向き合う形になった。