「あまちゃんの同級生もいるんだよね」
「並河君? うん、高校の同級生だよ。秋月さんと付き合ってるなんてビックリだよね」
突然並河君の話題が出て、声が裏返りそうになった。
「ホント、すごい偶然だね。なんか、その人とあまちゃんの再会って運命的じゃない?」
「たしかにそうそうないことだけど、運命ってのは大げさじゃない?」
「まあね。あまちゃんの運命の相手は俺だけって決まってるし」
「はいはい、分かったから」
「だって、ただでさえあまちゃんは俺にとってマドンナ的な存在だったから、他の男とそういう縁があるの、ちょっと妬ける」
「妬けるって。今さらだね。私達結婚してるのに」
なんだろう。今日は久しぶりに明るい気持ちで優人と話せている。
並河君と電話した時から、頭の中がふわふわしていて気分がいい。別れはたしかに悲しかったはずなのに。
「なんか、今日のあまちゃんいい顔してる。いいことあった?」
「さっき少し羽留とカフェで会ってきたんだけど、そこのマンゴーラテがおいしかったから」
こういうウソは苦手だったのに、今はなぜか罪悪感なく口がまわる。
「そうなんだ。俺も食べたいなぁ」
「ここから近いよ。歩いて行ってきた」
「なら、散歩がてら今度一緒に行こ」
「うん」


