『俺もそう。詩織といると何してても楽しかったよ。あの時アイス5本くらい買っていけばよかったって、帰りの電車で後悔してた』
「暑かったからそのくらいなら余裕で食べれただろうね。って、話戻ってる! そんなに間接キスのことばっか考えてたの?」
『詩織が俺のアイス食べてるの見て、そのことで頭いっぱいだった』
「並河君の新たな一面だ! 変態性!」
『変態言うな! こんなこと、詩織にしか言わない』
心が軽い。
久しぶりに心の底から笑ってる。
友達に愚痴や不満を言うのもストレス発散になるけど、こうやって好きな人と会話して笑うのが一番楽しいかもしれない。
並河君効果、すごいよ。ただ話しているだけで、私の嫌な部分を薄めてくれるみたい。
「でも、並河君、田中さんと付き合ったでしょ? 私だけに言ってるってのはさすがに無理があるんじゃ……」
私も大学時代に色んな人と付き合ったから、並河君のこととやかく言えないけど……。
それでも、田中さんとどこまでいったのか、実はずっと気になっていた。二人は深い仲になったとウワサにもなったし。
並河君の反応を待っていると、
「ただいまー」
遅くなるはずの優人が、予定よりずいぶん早く帰ってきた。まだ22時なのに!


