だって幼い頃の輝君は、
小さくてとても可愛らしい。
まるで女の子みたいだ。
「そうなんだよ~その頃の俺は、女の子みたいに
可愛いかったから、着せ替え人形みたいに遊ばれてさ~!!
そうしたら、いつの間にか女装するのが当たり前と言うか癖になっちゃって~」
アハハッと苦笑いする輝君。
「………。」
唖然となる2人。
「それは…俺の部屋で女装を見せて着替えに
戻った時でも落としたんだろ?
まったく…人騒がせな」
呆れた表情をする悠斗。
えぇ~あんなに騒いだ事って一体!?
何か、自分が恥ずかしなってくる。
あぁ、きっと耳まで真っ赤だろう。
すると
「良かったね。麻衣ちゃん」
笑顔で言う雪乃。
「全然良くな~い!!も~輝君ったら~」
そう言って怒る私だった。
「ごめん、ごめん。まさか、こんな事なってるとは…知らなかったからさ~」
平謝りの輝君。
「お前らが変な勘違いをするからダメなんだろ!
ったく、誤解されるこっちが迷惑だ」
な、なんですって!?