「…こ、これって雪乃の…?」

「ううん、違う。
どう見ても女性物だから…悠斗君の彼女さんのかなぁ…?」
不思議に思いながらも自分じゃないと言う雪乃。

ズキッ!!
何だか胸が締め付けられそうになる。

まさか……悠斗に限って

きっと、輝君みたいに
お姉さんやお母さんの物を誤って落としたのよ…

「…ま、まさか…!?
お姉さんとかが来たんじゃないの…?」

「えーでも悠斗君は、1人っ子だからお姉さん居ないはずだよ~?
それに、お母さんも居ないって輝君から何かで聞いた事があるし」
雪乃は、不思議そうに言う。

ガーン!!

アイツ…複雑な家庭事情!?
でも、そうだったら…やっぱり彼女?

ハッ!!
いやいや別に…アイツに彼女が居ようが居ないが
私には、関係無いけどさ。

でも…何か気になる。

気持ちがモヤモヤして…何だか腹が立つ。