私は、慌ててお母さんに電話をした。
意味が分からない。
プルルッ……
しかし、なかなか電話に出てくれない。
早く出てよ…お母さん。
ガチャッ
『もしもし?』
「ちょっとお母さん。これってどう言う事よ!?
何で、留学から戻って来たら知らない人達が居るのよ?貸したってどう言うこと」
必死にお母さんに訴える。
説明してもらわないと困るわよ!?
『…え?麻衣ちゃんって今年、帰国だったっけ!?
来年じゃ無かった?』
「2年じゃ無くて1年って言ったじゃん!!
…で、どう言う事なのよ!?」
やっぱり勘違いしていたのね。そうじゃないかと思ったけど…
『それがねぇ~お父さんが、急に北海道で単身赴任になってしまって…私も心配だからあっちに行く事にしたのよ。
でも、この家をそのままにしておけないでしょう?
だから、高尾さん(マスター)に頼んで1年間、誰かに貸す事にしたのよ!』と言いだす。
はぁっ!?
何よ…それ!?



