「えっと~20歳になるんだから~ロウソクは、20本だね」
雪乃が言うと

「…ロウソク多くねぇーか?」
悠斗が横からツッコんできた。

「いいの、いいの。すぐに取っちゃうし
さぁー暗くするから麻衣ちゃん消して!」
嬉しそうに輝君が言うので私は、ロウソクを消す。

フゥーと一息で消そうとした。
でも、なかなか消えず少しずつ消していく。

全て消し終わると電気がついて
皆に拍手をしてくれた。

「HAPPY BIRTHDAY。麻衣ちゃん」

「ありがと…う。すごく嬉しい」
まさかお祝いしてくれるとは、思わなかったから凄く嬉しかった。

今年の誕生日は、何か特別な感じがした。

そう言えば…その後で雪乃から聞いた話だと
私が遅刻するって雪乃から聞いた後…悠斗は、必死になって先に出かけようとしてくれたらしい。
それを輝君が追いかけてあのような形になったらしい。

あんだけ迷惑そうな顔をしてたのに
気にかけてくれてたんだ…!?

名前を呼ばれた時の事を思い出すと何故…胸がドキドキする。
変なの…。