「ってかさーパンぐらいまともに焼けないのかよ?
何で、どれも焦げてるんだよ…下手くそ」
呆れたように言ってくる。

ムカッ

「ちょっとたまたま焦がしただけよ!!
お菓子とかなら上手く焼けるもん」

焼いたフレンチトーストや普通のトーストも
少し焦げていた。
でも、スポンジとかなら何度も海外で修行して上手く焼けるようになったし

「…お菓子だけ上手く作れても意味ねぇーだろ!!
あっ…さては、料理出来ねぇーから当番制にしたんだろ?」
そう言いがかりをつけてくる。

「はぁっ!?違うわよ。 
ただ不公平が無いようにしたかっただけよ」
まったく失礼しちゃうわね。

当番制とは、ココに住むために料理、掃除を代わりばんこにやることに決めた。

誰も不公平が、無いようにするために。

「どっちにしろ、お菓子しか作れないなら意味ねぇーよ!
そんな女は、魅力に欠けんな」
呆れながらそう言い放つ。

「そんな事無いよ!!
お菓子出来るのは、ポイント高いんだから」
ムカつきながら言い返す。
実際にお菓子作りが出来る人は、女子力が高いと言われている。
私は、好きで作っているだけだけど

だが悠斗の場合は、
「俺にとったらポイントダウンだ!」
キッパリと言ってくる。