慌てて荷物をそこに置いてリビングの方に行く。
まさか、他にも!?

こちらも同じように大量の荷物が置いてあった。 
私は、状況が上手く呑み込めないでいた。
どうなってるの!?

引っ越しでもするの?
いやいや、それとも泥棒の仕業??
頭の中を必死に整理させようとする。すると

玄関の方から話し声が聞こえてきた。
あ、お客様かしら!?
しかし、客じゃない様子だった。

「あれ?
何で…閉めたはずの玄関の鍵が、開いてるんだ?」

「閉め忘れちゃったんじゃない?」
そう言いながら自宅の中に入ってくる。
えっ?ちょっと……

声からして若い男性2人組だろう。
何で無断で自宅に入って来るのよ!?

しかもリビングの方に向かってくる。
ど、どうしょう……泥棒?それとも不良軍団!?
何だか恐くなってきた。

ガタガタ震える身体。
慌てて近くに何かないか探す。
しかし、近くに武器になりそうな物が無かった。

ガチャッとリビングのドアが開いた。
(もう……ダメ。見つかる!?)

「キャーッッ!!?」
恐怖で大声を上げる。神様……助けて。