近江
か・・・・・・

愛美が最近ずっと上の空。

斗「愛美。」

愛「・・・・・。」

呼んでも気が付かないことが多い。

俺は愛美を後ろから抱きしめる。

愛「・・・・
  とう・・ま・・・?」

斗「ああ。」

愛美は少し震えていた。
過去を思い出しているのだろうか・・・?

愛「怖いよ斗真。
  一人は嫌。
  暗いところも。
  血も嫌。
  あの人のところはもっと嫌。」

斗「大丈夫。
  大丈夫だから。
  愛美は一人じゃないし、
  暗いところが嫌なら明るいところに
  一緒にいくし、
  血が流れるなんてことさせないし、
  あの男に愛美を渡さない。

  俺が絶対守るから。」

愛「・・・・。」

愛美から返事はなかった。
目は前のような明るさがない。
影のかかった暗い目。
生きているように見えない。

アイドルの方は今は休んでる。

華恋さんたちはこのことを知らない。
でも何もきかず俺に
‘‘愛美を頼むわ’’
そう言った。

佑真たちは最近忙しそうに何かしている。
愛美を一人にしないよう俺はずっと
付き添っている。