あれは私が中学にあがったばかりのこと。
・・・・・



すでに須藤 愛美 として生きていた。
そのころから私はみんなに嫌われてた。
嫌だった
つらかった
その頃も仲が良かった佑真たち
でも家にいれば寂しくて
悲しくて
怖くて

家を抜け出した。

その時私には今のような喧嘩の力がない。
あのお母様の事件以来それは
分かってたこと
理解した。
女、ましてや子供の力
大人の男の人にかなうはずがない・・・。






「君可愛いねぇ・・・。」

暗い夜道。
誰かわからない男が近づいてくる。
逃げよう
そう思ったとき
私は思い出した
この顔を・・・・。

「一緒に遊ばないかい?」

忘れるわけがない。
忘れたいけど
記憶力の良い私は忘れない。

「中学生かな?
  ククク・・・・・・
  子供を無理やり抱くのも
  面白いなぁ・・・。」

愛『・・あなた・・・・。』

「?俺を知ってるの?
  だったら大人しく一緒に来てよ。」

愛『行くわけないでしょ!!
  私から家族を奪っておいて!!』

「何のことだ?」

愛『花園 愛美。』

「!!」

愛『私の名前。
  忘れるわけないよね?』

「・・・・お前があのときの・・・
  子供かぁ・・・・・・・・・・・
  (ニィ)
  大きくなったなぁ・・・・・。
  今は護衛の一人もいないか・・・
  可愛そうに。
  おじさんが可愛がってあげるよ?」

愛『ふざけないで!!
  あんたのせいで!
  あんたの・・・・・』

「あの時さぁ、邪魔が入って
  お楽しみの途中で終わっちゃったんだぁ。
  君が楽しませてくれる?
  花園家の人を抱くとか俺って
  すっげー人間じゃね?」

愛『バカじゃないの!?』

「ほら、一緒にこい!!」

愛『!!
  いや!!
  離して!!!』


  パン!!


愛『キャ!』

「黙って来いくそガキ!!!」