小さな小さな声だった。 だけどしっかりと俺の耳に届いた。 「……あ……く。 あ………ゆ…む…くん。」 「桜空! 起きたのか?! 俺が誰かわかるか?」 「………えへ。 わ……分かる…よ。 のど……かわ…い…た。」 ふにゃって笑う桜空は 一気に俺の心を高ぶらせた。 桜空がやっと目覚めた…。 俺は桜空が水を飲んでいる間に 担当医を呼んだ。